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編集後記
寺山 久美子
pp.632
発行日 1973年8月15日
Published Date 1973/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100692
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この号の特集「リウマチのリハビリテーション」は,1972年10月に岡山で開かれた日本理学療法士研修会での講演を元に組みました.PTにとって関心の深いと思われる「手術と理学療法」の関係については「整形外科よりみた関節リウマチ」と「慢性関節リウマチの下肢術後の理学療法」を通読することにより,現時点でのありようが岡山大学での経験を通して理解できるでしょう.またリウマチの最大の問題であり,私共を悩ます「痛み」の問題については,薬物の面からと心理的側面から触れられています.リウマチのリハビリテーション技術については今後ますますPT,OT共に症例を重ねきめ細かく検討していく必要がありましょう.勿論,内科的,手術的療法の進歩に遅れることなく,共に手を携えながらですが―.「とびら」の「戸を開けて外へ出よう」は最近PT,OT界のあちこちで囁やかれている「地域活動の必要性」の点から,生き生きとしたタイムリーな発言だと思いました.地域に出かけた場合,PT,OTとしては何ができるか―専門職としては,厳密な技術検討がこれからの重大な課題となりましょう.
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