目でみる耳鼻咽喉科
品腔扁平苔癬のレーザー治療
山口 慶治
1
,
帯屋 昌明
1
1長崎大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.540-541
発行日 1986年8月20日
Published Date 1986/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210159
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扁平苔癬は皮膚科領域でよくみられる原因不明の疾患であるが,口腔粘膜を侵すことも多い。口腔内では頬粘膜,口唇,舌に白斑,発赤がなられ,局所の自発痛,接触痛を訴える。経過は長く数年にわたって口腔内に疼痛を訴え,種々の薬剤治療に抵抗性を示す症例も少なくない。
組織像では上皮の肥厚増殖と固有層上層部における帯状リンパ球浸潤などが挙げられる。酵素抗体法でみるとこれらの浸潤したリンパ球は大多数がhelper機能をもつLeu 3a細胞であり,固有層上層が免疫反応の場になっているとも考えられる。
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