特集 頸部腫脹の臨床
序
pp.739
発行日 1983年10月20日
Published Date 1983/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209668
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頸部の腫瘤を訴えて来院する患者が,以前より多くなったように思う。高齢者ばかりでなく,成人にも小児にも多い。頸部腫脹や腫瘤には炎症もあり腫瘍もある。炎症ならば多くの場合抗生物質で解決するであろうが,炎症症状が明確でないときは,腫瘍ではないかと気にしながら経過を追うことになる。
頸部腫瘤の報告は本誌でも多くなっており,甲状腺腫瘍なども散見される。検査方法にも進歩がみられ,超音波診断を始めとし器機の開発も目覚ましい。しかし腫脹や腫瘤の診察には,まず視診,触診を,慎重に丁寧に行うことから始めるのが大切であろうという観点から今回の特集が企画された。
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