特集 外傷
序
編集委員
pp.711
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208405
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厚生省の最近の死亡統計をみると,もつとも多いのは脳血管疾患で,それについで悪性新生物,心疾患,不慮の事故死があげてある。不慮の事故死のうち約1/3は自動車事故である。
文明の進歩はスピードを伴う。固いものが高速で移動するので外傷の機会は多くなるのは当然である。このような事情から,交通事故多発地域に救急医療センターが整備されてきた。さらに交通災害医学会や形成外科学会の活動によつて,救急医療技術にも格段の進歩が見られるようになつた。また一方では自動車保険や災害保険まで出てきているが,これらは事故を予想したものであつて方向を誤つているのではないかと思う。
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