特集 最近の薬物療法と問題点
本誌に掲載された最近5カ年間の薬剤報告
大和田 健次郎
1
1東京学芸大学特殊教育研究施設
pp.851-862
発行日 1968年10月20日
Published Date 1968/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492204020
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最近5カ年間に「耳鼻咽喉科」に掲載された薬剤の一覧表を作つた。これらの報告をみると各事項につき詳細に報告されたものもあり簡単なものもあるが,ここには要点だけを記した。この表の目的は治療効果がどのように表わされているかということである。効果制定の規準は各々の報告例で異なつているが,著効,有効などの判断が行なわれたということについては等価と考えて,判定基準などは表記していない。また報告者も省略した。
ある疾患に薬剤が効果があるかどうかということを判定するのは非常に難しいことである。その理由は真の意味の対照がとれないということが最大の原因である。大多数の例で他薬剤を併用しているが,併用薬剤のある時には判定はさらに難しい。
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