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耳鼻科と関係ある眼科疾患
中島 章
1
,
林 正泰
1
,
加藤 和男
1
1順天堂大学医学部眼科学教室
pp.1105-1111
発行日 1964年12月20日
Published Date 1964/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203356
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まえがき
臨床医学の進歩に伴い,臨床各科内においても研究,診療の内容が細分化され,高度化されて専門の部門が出来る傾向にあるが,その反面,臨床各科間の連絡が疎になる様なことがあつてはならないことは当然のことである。耳鼻科と眼科とは解剖学的に近縁の部位にある器官の疾病を対象とする関係上,古くから境界領域疾患や,互に影響のある疾患について緊密な協力の下で研究治療が行なわれて来ており,米国においては周知の通り眼科と耳鼻科だけの病院があつたり,共同の研究発表の場があつたりする程である。この様に密接な関連のある耳鼻科疾患と眼科疾患は極めて多いのであるが,此処には主に眼科臨床上日常遭遇する疾患と1,2行なわれている試み,眼科からの希望などを眼科医の立場から述べてみたいと思う。
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