Japanese
English
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膀胱周囲炎及び膀胱周囲膿瘍について
A CLINICAL OBSERVATION OF PERICYSTITIS AND PERIVESICAL ABCESS
堀内 誠三
1
,
富田 義男
1
,
北川 龍一
1
,
根岸 壮治
1
,
横山 正夫
1
Seizo HORIUCHI
1
,
Yoshio TOMITA
1
,
Ryuichi KITAGAWA
1
,
Takeharu NEGISHI
1
,
Masao YOKOYAMA
1
1三井厚生病院皮膚泌尿器科
1Department of DermatoUrology, Mitsui-Kosei Hospital
pp.821-826
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204155
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I.はしがき
膀胱周囲炎の研究は主としてフランスで行われており,既に1850年頃Fabrice de Hildenらによつて詳細に記載されていると言う4)。しかし本症の定義は報告者によつて異る。
著者らは三井厚生病院に於いて約7年間に経験した25例について,種々検索した結果を中心に本症の概要を報告し,併せて特殊な典型的な例を記載し,本疾患に対する注意を喚起すると共に,混乱している定義,急性型と慢性型の相異及び発生経路などを文献的に考按し,著者らの見解をのべると共に化学療法の発達に伴つて増加している慢性型が難治の膀胱炎として看過されていると考えられるので,膀胱炎との鑑別診断の要点を強調し特に骨盤腔内手術後の症例で,術後長期間を経て発病する例が増加しているので,此処に記載し診断の一助にしたい。
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