Japanese
English
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色素失調症の1例
A CASE OF INCONTINENTIA PIGMENTI
地土井 襄璽
1
,
溝口 勝
1
,
田中 広見
1
Jyoji TIDOI
1
,
Masaru MIZOGUCHI
1
,
Hiromi TANAKA
1
1広島大学医学部皮膚泌尿器科教室
1Department of Dermato-Urology, School of Medicine, Hiroshima University
pp.919-920
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203884
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I.緒 言
色素失調症(Incontinentia pigmenti)は特異な列序性色素斑に併せて,中枢神経系,視器,歯牙,皮膚附属器に一定の異常をみることのある疾患である。
本症は1925年Blochが"未だ記載せられざる先天性色素異常"の1幼女例をあげて命名したのに始まり,稀有な疾患として数例の報告がなされていたが,1951年Carneyが36例を蒐集している。更に本邦では1938年北村氏が始めて報告しており,この疾患についての知識も高まつて来て,現在迄に60例余りに達しており,極めて稀な疾患であるとは云えなくなつた様に思われる。
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