Japanese
English
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尿道狭窄症の統計的観察
STATISTICAL OBSERVATION OF URETHRAL STRICTURE
夏目 修
1
,
塩 暢夫
1
Osamu NATSUME
1
,
Nobuo SHIO
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Urological Clinic, Tohoku University School of Medicine
pp.237-244
発行日 1964年3月1日
Published Date 1964/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203722
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I.緒 言
従来尿道狭窄症は,淋疾の結果みられることが多く,狭窄即ち淋疾の後遺症と考えられていた。しかし近年化学療法の急速な発達に伴つて今日では淋疾自体が減少し,更に罹患しても短期間にて治癒せしめうるため後遺症をみるものが甚だ少くなつている。しかしこの反面,強力な化学療法の結果結核病変が短時日で瘢痕治癒を営むため狭窄を来すことが多くなり,更に交通機関の発達,高層建築作業等の増加に伴つて外傷が増加し,結核及び外傷による尿道狭窄が問題になりつつある。そこで我々は最近4年間に当科を訪れた尿道狭窄症患者97例について詳細な統計的観察を行い,2,3の知見を得たのでここに報告する。
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