Japanese
English
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腎瘻を設置せる残腎水腎症の分娩成功例
A CASE OF SUCCESSFUL DELIVERY FOLLOWING NEPHROSTOMY OF RESIDUAL HYDRONEPHROTIC KIDNEY
石川 堯夫
1
,
任 成元
1
Takao ISHIKAWA
1
,
Narimoto NIN
1
1千葉大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, School of Medicine, Chiba University
pp.963-967
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203384
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I.緒言
結核腎剔除者の妊娠・分娩に就いては,泌尿器科及び産科両領域からしばしば論ぜられ,本邦においても腎結核と妊娠との関係を詳細に論じた原田が,Hartmann,Matheus,Boreliusの患腎別除後の分娩成績を引用し,全身状態及び姉妹腎機能が良好である限り患腎剔除術後の妊娠・分娩の可能なることを述べたが,殊に化学療法の発達及び腎機能障害の管理が進歩した今日,姉妹腎が健全である限り患腎剔除術後の妊娠・分娩はいずれも正常に行はれるとみなされている。
然しながらここに紹介する本症例の如く腎剔除後の病的残腎に腎瘻を設置し正常分娩に成功せるは報告は極めて少ない。
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