Japanese
English
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本邦における縫合糸による膀胱異物について
SUTURE LIGATURE AS FOREIGN BODY OF THE BLADDER : REPORT OF 5 CASES AND SURVEY OF THE JAPANESE LITERATURE
東福寺 英之
1
,
河野 南雄
1
,
木村 哲
1
Hideyuki TOFUKUJI
1
,
Namio KAWANO
1
,
Satoshi KIMURA
1
1慶応義塾大学医学部泌尿器科教室
1Dept. of Urology, School of Medicine, Keio University
pp.935-943
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203167
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I.緒言
膀胱異物及び膀胱異物結石は稀なものではなく本邦では1903年熊谷1)が第1例を報告して以来,その数は山崎2)(1958)によれば450例以上に及んで居り,又同氏はこれについて種々な方面より観察している。そしてその多くは手淫等の目的で挿入されたもので,その種類より時代の推移が認められる。然し之等の統計中既往の手術に起因するものが少なくない。吾々は最近その5例を経験したので之を報告すると共に,本邦文献を渉猟した所最近10年間において著明な増加を見たので集め得た143例につき考察を加えた。
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