Japanese
English
原著
諸種掻痒性皮膚疾患に対するDichlorisoneクリームの治療効果
THERAPEUTIC EFFECTS OF DICHLORISONE CREAM ON VARIOUS PRURITIC DERMATOSES
鹿島 良哉
1
Ryosai KASHIMA
1
1岐阜県立医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gifu Prefectural Medical School
pp.877-880
発行日 1961年10月1日
Published Date 1961/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203151
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I.緒言
1948年のCortisoneに始まる一連の副腎皮質ホルモン剤は,年々新しい合成品が追加され,今日では6〜7種が賞用されるに至り,その有用性も周知の事実である。
これらを皮膚疾患に対して使用するのは,内用,外用たるとを問わず,主としてこれ等の著しい抗炎症作用が利用されている。最近の新製品に於ては,特にこの抗炎症作用を強調する様に工夫が試みられているが,一方,抗炎症作用以外の,Corti-coidとしてのホルモン作用の併存も無視し得ないものと考えられている。そしてこの抗炎症作用以外のCorticoid作用を有しない製品の出現は,ひろく待望されていたものである。
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