Japanese
English
原著
大動脈撮影の合併症として招来した乳糜胸の1例
CHYLOTHORAX AS A COMPLICATION OF TRANSLUMBAR AORTOGRAPHY: REPORT OF A CASE
佐藤 昭太郎
1
,
志賀 弘司
1
,
森田 俊
2
Shotaro SATO
1
,
Koji SHIGA
1
,
Takashi MORITA
2
1新潟大学医学部泌尿器科教室
2新潟大学医学部第二内科学教室
1Departments of Urology, Niigata University School of Medicine
2Departments of Internal Medicine, Niigata University School of Medicine
pp.651-654
発行日 1961年8月1日
Published Date 1961/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203101
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経腰的大動脈撮影は腎臓の腫瘍,嚢胞及び先天性奇形の診断上に,又,大動脈或いはその枝の閉塞性疾患,動脈瘤,動静脈瘻或いは偏腎性高血圧の診断及び治療方針の決定の上に必須欠くべからざるものとなつてきた。併しこれが普及し,一般化したとはいえ,本法は全く危険がないものでなく,或る程度の合併症は避けえないと見られている。我々は最近大動脈撮影施行に際し極めて稀な合併症とみられる乳糜胸の発生を経験したので,ここに報告する。
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