Japanese
English
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腎梗塞症の2例
TWO CASES OF RENAL INFARCTION
斯波 光生
1
,
白石 祐逸
1
Teruo SHIBA
1
,
Yuitsu SHIRAISHI
1
1市立札幌病院泌尿器科
1Department of Urology, Sapporo Municipal General Hospital
pp.1055-1061
発行日 1960年12月1日
Published Date 1960/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202955
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I.緒言
腎梗塞症は一般に稀な疾患とされ,その報告も少く,本邦に於ても僅かに11例をみるのみで且その大部分が腎出血として腎を別出し,始めて本症の診断が下されたものであつて,未だ臨床診断例は見出されていない。
最近,我々は突発せる上腹部疝痛と高度の血尿を主訴とした2例に対して臨床所見より本症と診断し,1例は腎別出により治癒せしめ,他の1例では全身症状の悪化と共に急死したが,剖検により本症であることを確認することが出来た。よつて2症例の経過を略述する。
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