Japanese
English
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Fordyce病について
FOUR CASES OF FORDYCE'S DISEASE
黒田 政重
1
,
伊藤 武彦
1
Masashige KURODA
1
,
Takehiko ITO
1
1神戸医科大学皮膚科泌尿器科教室
1Dept.of Dermatology & Urology, Kobe Medical College
pp.121-124
発行日 1960年2月1日
Published Date 1960/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202756
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I.まえがき
Fordyce病とは主として口唇,口腔粘膜,ときに外陰部等皮膚粘膜移行部に発生する淡黄白色,半透明の小結節で,1896年John A.Fordyceが初めて報告して以来この名称で知られているが,組織学的には異所的に発生した脂腺の集籏したものとされている。必らずしも稀な疾患ではなく,本邦に於ても古くは土肥,伊藤,一ノ瀬,平田,最近では吉岡,渡辺,平子等の報告があるが,外陰部の発生例は本邦では未だ記載に乏しいようである。我々は最近数年間に典型的な本症の4例を経験し,且つその3例に口唇,口腔粘膜と共に外陰部(包皮内板)にも発生を認めたのでその大要を報告する。
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