Japanese
English
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流行性耳下腺炎性睾丸炎象
ON MUMPS ORCHITIS EPIDEMICA
小川 正見
1
,
池田 直昭
1
Masami OGAWA
1
,
Naoaki IKEDA
1
1慶応大学医学部泌尿器科教室
1Dept. of Urology, School of Medicine, Keio University.
pp.1173-1178
発行日 1958年11月1日
Published Date 1958/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202397
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I.緒言
流行性耳下腺炎に関しては既に古くHippocratesが本症を記載してから一般に小児期に罹患し青年期には稀であるとされている。
近代細菌学の進歩により本症がVirus性疾患である事が明かになりJohnson & Goodpasture(1934)が猿を使用して始めてMumps Virus分離に成功して以来種々の分離法が試みられ,更に血清反応に拠る診断も可能となつた。本症に屡々睾丸炎を併発する事も亦古くから知られているがGreen(1937)は之を本症の合併症と見做さず系統性感染症(Systemic infection)であると主張している。一般に流行性耳下腺炎性睾丸炎(以後M. Orchit isと略記)は我々が臨床上遭遇する事は甚だ稀であるが最近本症の1例を経験し第230回日本泌尿器科学会東京地方会に於て発表したが引き続き3例を経験したので之を報告すると共に併せて総括的に臨床的観察を行つた。
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