Japanese
English
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ゴム腫性潰瘍の1例
A CASE OF GUMMATOUS ULCER OF THE SKIN
島 多門
1
Tamon Shima
1
1市立函館病院皮膚科
1Department of Dermatology, Hakodate Municipal Hospital
pp.617-620
発行日 1958年6月1日
Published Date 1958/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202282
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戦後,殊に昭和25年以来,顕症梅毒は激減の一途をたどり1)日常診療に於て之に遭遇する事は比較的稀れとなつた。然るに一方,所謂抗療性梅毒は早期梅毒の減少と相対的に増加の傾向にある2)。私はたまたま第3期ゴム腫性潰瘍と思われる症例に遭遇して経過観察の機会を得たが,本症例では血清・髄液ともに梅毒反応は終始陰性を示し,而も抗生物質(ペニシリン,バイシリン,アクロマイシン,エリスロマイシン)によつては毫も皮膚症状を改善し得ず,マフアルゾール,次サリチル酸蒼鉛を使用して治癒せしめたのであるが,この間の問題点に就いて些か考察を加えたいと思う。
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