Japanese
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皮膚科図譜・83
列序性汗孔角化症の2例
Two Cases of Porokeratosis Svstematica
森岡 貞雄
1
Sadao Morioka
1
1東大皮膚科
pp.325-326
発行日 1958年4月1日
Published Date 1958/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202223
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列序性汗孔角化症の2例
第1例:26歳男子。木症病変の存在は2,3歳の頃既に認められた。血族結婚,家族内発生なし。発疹は上半身左半側に略々限局するが,背部では正中線右側にも若干あり(第1図),両側々頭部髪際に近い被髪部にも散在している。角化性小丘疹乃至環状に降起した小指頭大発疹から成り,時に融合して不規則形を示す。堤防状に隆起した環は暗褐色,中央は稍々陥凹し,常色乃至色素脱失し,萎縮性のものが多い。左上肢では長軸に平行して線状排列する。
第2例:17歳女子。3歳麻疹の後に生じたという。血族結婚,家族内発生なし,発疹は全身に見られるが,下肢特に右下肢の伸屈両側に顕著(第2図)。一部のもの列序性に排列している。個疹は環状隆起部の他中央部にもかなり著明な色素沈着。左耳朶,耳後部及び被髪頭部にも米粒大発疹散在。
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