Japanese
English
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酒皶のChloroquine Diphosphat(Resochin)による治療について
THERAPY OF ROSACEA WITH CHLOROQUINE DIPHOSPHATE (RESOCHIN)
檜山 秀男
1
Hideo Hiyama
1
1順天堂大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of medicine, Juntendo University
pp.243-245
発行日 1957年3月1日
Published Date 1957/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201919
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1.緒言
近年エリテマトーデスに対するAtebrin,Plasmochinその他抗マラリヤ剤の治効が確認され,その作用機序についても色々研究された。特にPageは抗マラリヤ剤Mecaprineのエリテマトーデスに対する作用を検査し,この薬剤が本症患者皮膚の光線過敏性を減ずることを証して,本剤の効果の一部はこれによると推察し,恐らくは同様に光線過敏性皮虜病と考えられる酒皶の治療として抗マラリヤ剤の応用を示唆した。実際には古くから酒皶に対するChinineの有効であることが経験的に知られており,最近TatはResochinを,InmannおよびGordon等はMecaprinを酒皶に用い,その優れた効果について報告した。著者も本症に対して抗マラリア剤Chloroquine Diphosphat(Resochin)の使用を試みた。
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