Japanese
English
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サルフアダイアヂン結石による尿閉
RETENTION OF URINE BY URETHRALSTONE CAUSED BY SULFADEASIN
森脇 三郎
1
Sabro Moriwaki
1
1国立姫路病院
1Dermato-Urological clinic Himeji National Hospital
pp.218-221
発行日 1957年3月1日
Published Date 1957/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201914
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I.緒言
各種のサルフア剤の大量投与は屡々腎及び尿路の障碍を起す。lower nephron nephrosisはその中毒障碍を示すもので,この他尿中にサルフア剤の結晶を析出したり(Sulfonamides crystalluria)結石をつくつて尿細管や尿管を充填する障碍或はサルフア剤過敏現象から腎血管に変化を来す糸毬体腎炎等がある。
結晶尿や結石は機械的流通障碍によつて乏尿無尿を起したり,lower nephron nephrosisを起したりする。サルフア剤は一般に溶解度が低いので服用後間もなく尿中に結晶が排泄されることが多く,而もこれらの結晶は極めて特長ある形態を示し,遊離型よりもアセチル化物として析出される。特にサルフア剤の中でもピリヂン,チアゾール,ダイヤジン,グアニヂン等のアセチル化物は難溶性であつて尿中に析出される。
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