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新合成副腎皮質ホルモンΔ1—Dehydrceortisoneの2,3皮膚疾患に対する治験に就て
山本 俊平
1
,
佐渡 博
1京都大学医学部皮膚科教室
pp.175-183
発行日 1956年4月1日
Published Date 1956/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201646
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I.まえがき
1936年,Kendall等の研究により始めてCorti-soneが発見され,以後副腎皮質ホルモンの研究,並にその臨床応用は極めて長足の進歩を遂げた様である。即ち,多くの学者によりその素晴しい劇的効果が認められ,我国に於てもCortisoneに関する多数の研究,報告が見られる様になつた。
皮膚科領域に於ては1952年,第10回国際皮膚科学会総会でACTA及びCortisoneの皮膚及び皮膚疾患に対する効果が主要議題として論議され,亦我国に於ても1954年,第53回日本皮膚科学会総会で小堀が特別講演に之等の問題を取り上げ,Cortisoneによる治験に就て述べた。我々も同じくその優秀性を学会及び雑誌にその都度報告,発表して来た次第である。
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