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内外文献抄録
pp.334-340
発行日 1951年7月1日
Published Date 1951/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200551
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皮膚科
——外國文献——
親水軟膏基劑の比較
S.R.PerrinおよびA.Halpern GJ.Invest.Der-mat.16:7, 1951)は7種の親水軟膏基劑について,その性質ならびに皮膚に對する刺戟性の有無についてしらべた。一般に乳化劑として電解質の表面活性物質を用いた親水軟膏は非電解質の乳化劑を用いたそれよりは,皮膚に對して刺戟が強い。但し表面活性度と皮膚刺戟との間にに直接の關係はない。親水軟膏はある種の藥劑となじまぬものがあるが,著者らのしらべた7種のうちで,Polysorbは一次的および二次的刺戟が全くなく,しかも多くの藥劑を混和しうるので,すぐれた基劑である。親水軟膏が外傷を治癒させる作用についてはまだ不明な點が多い。
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