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内外文献抄録
pp.495-502
発行日 1951年10月1日
Published Date 1951/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200610
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皮膚科
——外國文献——姙婦における皮膚疾患(姙娠性疱疹)のProgesterone療法
C.Keaty et al.(Arch Dermet. & Syph.65: 675 1951)は妊娠中に掻痒性多形性發疹を生じた10人の患者にprogesterone療法を行つた結果を報告している。すなわち,發疹は妊娠3カ月迄に生じたもの2例,妊娠後期のもの7例,出産後24時間後のもの1例であり,この發疹を生じた過去の20例の妊婦に於て30%の胎兒死亡率と1例の早産をみている。觀察を行つた妊婦中50%は浮腫を生じ,4例に於ては蛋白尿,又頑固な頭痛と高血壓及び尿中に赤血球の排出をみたもの4例,妊娠後期に血中のchorionic gonadotropinの増量をみたもの7例であつた。progesterone 1日量20〜50mgを與えて,10人の患者に皆正常な新産兒を得た。
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