Japanese
English
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黄蛾及び其の幼蟲に因る皮膚炎に關する研究
On the Clinical and Experimental Studies concerning the Dermatitis Caused by Euproetis Flava and its Larve.
野崎 稔
1,2
Minoru Nozaki
1,2
1日本醫科大學泌尿器科教室
2山形縣公立酒田病院皮膚泌尿器科
pp.414-420
発行日 1950年10月1日
Published Date 1950/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200408
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第1章 皮膚炎の原因に就て
黄蛾性皮膚炎の發生が刺針に關係あることは既に各研究者の認むる所である。殊に橋本氏は組織學的に丘疹中に含まれる刺針を證明した。その眞の原因に就ては,佐藤,小池氏は酸性毒素を推定して毒素説を主張し,橋本,赤松,篠田氏等は刺針による器械的刺戟説を,伊藤,大野,馬詰,宮尾,齋藤氏等は毒素並に刺針に因る器械的刺戟の兩者相俟つて皮膚炎を起こすと報告している。黄蛾幼蟲による皮膚炎の原因に就いては齋藤氏の簡單な報告があるのみ,同氏は器械的刺戟並に毒素によるものと推定した。
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