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關節部結節の1例
和田 智來
1
1和田皮膚泌尿器科醫院
pp.476-477
発行日 1949年11月1日
Published Date 1949/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200274
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緒言
本症は熱帶地方に蔓延してゐるもので,此後,南方との交通が緊密化するに從ひ増加するかもしれない.然し1923年にQuervainはベルリン市附近を離れなかつた瑞西國人に1例を發見し,次で1926年Sparacioはローマに1例,Borsaevskij,Olessovは何れもロシヤにて3〜3例を發見し,1928年荒蒔氏は北海道居住者に1例を發見した.之等により本症は熱帶地方以外にも存在する事が明かとなつた.邦人の症例としては1904年にSt-einerが熱帶地方に常住せる2例を報告し,盛岡氏が嘗て永く臺灣に居住した邦人の1例を報告した.本邦に於ける症例としては荒蒔氏の後,昭和8年富川氏が2例,谷村,西山,長濱氏が2例を報告し,昭和9年富川氏3例を追加し,昭和10年矢野氏1例,都築氏1例報告し,其後吉田氏が3例報告した.余も本症の1例に遭遇したので報告する.
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