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尿中白血球平均核數の診断的意義に就て
前原 裕
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1在外同胞援護會救療部福岡聖福病院皮膚泌尿器科
pp.263-264
発行日 1949年6月1日
Published Date 1949/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200205
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尿路疾患に際しては尿の諸種檢索が診断に重要なる意義を有し,殊に尿中病源菌の證明は最も緊要事である。然るにこの檢出は必ずしも容易でない事が多い.
茲に於て各種炎症性尿路疾患に際して,其病竈に於て生する白血球核の形態が病源菌に依り,一定の傾向を有するならば.之を分類する事に依り診斷の一助とする事が可能となるであろう.血中白血球の平均核數の算定はArneth (1904)以來廣く用いられて居るが,余はこの法に準じて尿中血白球核數を求め,これをThompspnの棄却檢定法並に小標本の理論に依り吟味比較した.
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