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内外交献抄録
pp.141-144
発行日 1949年3月1日
Published Date 1949/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200170
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皮膚科
外國文献
Yeast,Tyrothricin,Chlorophyll及びHitrofurazoneの皮膚科學的應用H.M.Johnson(Arch.Dermat.&Syph.57:349,1948.)の成績は次の如くである.1) Yeast,16例の急性膿皮症,膿疹痂及び尋常性膿瘡に外用して滿足すべき効果を擧げたが,その臨牀的應用にはかなり制限がある.2) Tyrothricin,膿痂疹には作用したが,尋常性毛瘡,二次感染をおこした發疹などに對しては殆んど効果がなかつた.3) Chlorophyllは菌に直接作用するのではなく組織に作用して細胞の生活力を増大し,破壊された組織の新生を促進すると云はれ主として化膿性皮虜疾患に使用したが,接觸性皮膚炎には最も効果的である.4) Nitrofurazoneの作用機序は恐らく菌の發育を阻止し,それに破壊と死滅を將來するのであると考へられ,ペニシリンと共に化膿性皮膚疾患の治療劑として理想に近い.
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