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内外文献抄録
pp.44-51
発行日 1951年1月1日
Published Date 1951/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200456
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皮膚科
——外國文献——
毛孔性紅色粃糠疹:臨床研究
R.R.Kierland及びM.H.Kulwin(Arch.Dermat.& Syph.,61:925, 1950)はMayo Clinicにて毛孔性紅色粃糠疹と診斷されて,1〜21年間經過した58例の患者に,現在の病状,輕快乃至全治したものはその治療方法,筋萎縮合併の有無について質問を送り,31例からその解答を得た。即ち,4例を除いては全例輕快乃至治癒しており,小兒期より罹患していた5例中4例も輕快していた。治療方法については,ビタミンA療法,局所療法,熱療法の間に於ける治療價値は大體等しい。6例に神經筋肉系の機能失調あり,1例は筋萎縮を伴つた全身筋肉薄弱,1例は重症筋弛緩症,4例は輕度の全身筋簿弱があつた。なお本症には明らかに異つた2型があり,一は幼兒に發生する家族型,他は中年に於て發生し,遺傳的關係を示さぬ型である。
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