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急性天疱瘡の一例
百瀨 剛一
1
,
後藤 玄英
1
1千葉醫科大學皮膚泌尿器科教室
pp.103-105
発行日 1948年8月1日
Published Date 1948/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200093
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緒言
急性天疱瘡が獨立疾患であるか否かに就ては屡々論議せられ、F.v.Hebra氏は其存在を否定し、Kaposi氏を始めJarisch-Matzenauer, L.Brocq, Rosenthalなどの諸氏は本症の獨立性を認めて居る。現今に於ては多くの學者が後者の説に左袒して居る樣である。本症の原因に就ても種々臆測せられ未だ定説なく、從つて其療法にも一定の方式がない。
我々は最近急性天疱瘡と診斷せられ、其後漸次慢性天疱瘡に移行したと考へられる1例を經驗したので此處に其大要を報告する。
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