特集 心房細動—予防・早期発見・治療の進化
Ⅴ.抗凝固療法
カテーテルを用いた左心耳閉鎖術の現在・未来は?
龍崎 智子
1
,
近藤 祐介
2
1千葉大学大学院医学研究院不整脈先進医工学
2千葉大学大学院医学研究院循環器内科学
キーワード:
経皮的左心耳閉鎖術
,
WATCHMANTM
,
心原性塞栓症
Keyword:
経皮的左心耳閉鎖術
,
WATCHMANTM
,
心原性塞栓症
pp.451-458
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200819
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POINT
●経皮的左心耳閉鎖はデバイスの進歩とともに外科手技から血管内治療へ変遷し,心房細動に伴う血栓塞栓症の予防治療として確実に効果が期待できる.
●欧米ではWATCHMANTMデバイスだけでも40万件の実施例が報告されており,本邦での導入が大いに期待されたが,保険償還ののちに左心耳閉鎖が爆発的に普及することはなかった.予想外の普及の遅れの原因はいったい何なのか,歴史からひもといて検討したい.
●施術後の抗血栓療法は多数報告があるが,日本人に最適な抗血栓療法のレジュメは議論の余地のあるところである.
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