特集 これからの高齢者診療—循環器医が人生100年時代にどう向き合うか?
Ⅳ.高齢化社会におけるこれからのトピックス
緩和ケア
柴田 龍宏
1,2
,
福本 義弘
1
1久留米大学医学部内科学講座心臓・血管内科部門
2久留米大学病院高度救命救急センターCCU
pp.138-143
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200459
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Point
・緩和ケアは,患者の予後ではなく身体的,精神心理的,社会的,スピリチュアルな問題への「ニーズ」に応じて,循環器治療と並行して提供されるべきものである.
・大部分の緩和ケアを「基本的緩和ケア」として循環器医療従事者が提供する体制が必要である.一方で,複雑で困難な問題への対処が求められる時には適宜緩和ケア専門家と協働する.
・心不全治療も緩和ケアも定期的な見直しと最適化が必要である.
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