特集 膠原病肺—呼吸器内科とリウマチ膠原病内科,見えている景色はどう違うか?
Ⅱ.各論
[A.関節リウマチ]
関節リウマチ—呼吸器内科医の視点から(1)
山川 英晃
1
1さいたま赤十字病院呼吸器内科
キーワード:
関節リウマチ
,
間質性肺炎
,
気道病変
,
抗炎症薬
,
抗線維化薬
Keyword:
関節リウマチ
,
間質性肺炎
,
気道病変
,
抗炎症薬
,
抗線維化薬
pp.37-47
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200705
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POINT
●関節リウマチ(RA)患者に間質性肺炎を合併した際,予後を不良にし得る.
●関節炎の活動性が強ければ,間質性肺炎の重症度を判断し,抗RA薬によるベネフィットとデメリット(有害事象)のリスクを天秤にかけて,個々の患者に適切な抗RA薬を膠原病科医と議論し提案し,関節炎の活動性を制御しなければならない.関節炎の活動性の不十分なコントロールは,間質性肺炎そのものの悪化や感染症を引き起こすリスクを高めるためである.
●原疾患(間質性肺炎),薬剤性肺障害,感染症が病態として共存あるいは連続しやすく,しかし治療はしばしば排他的であることから,他の鑑別疾患の可能性を捨てずに初期診断が正しいかを常に振り返りながら,診療にあたる必要がある.
●HRCT所見を軸に,抗炎症薬の変更や強化,抗線維化薬の導入を検討すべきである.
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