特集 呼吸器感染症診療の最前線—症例から学ぶエキスパートの視点
Ⅱ.気道感染症
感染性咳嗽の病態,診断,治療
宮下 修行
1
,
尾形 誠
1
,
福田 直樹
1
1関西医科大学内科学第一講座呼吸器感染症・アレルギー科
pp.188-193
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200347
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Point
・感染性咳嗽を疑う所見には,①発熱または炎症反応上昇の存在,②上気道炎症状の先行または随伴,③周囲に同様の症状の人がいる,などがある.
・普通感冒による咳嗽は2週間以内に軽快することが多く,感染後に2週間以上続く,または増強する咳嗽の場合はウイルス以外の原因を考慮する.
・慢性咳嗽の原因疾患の咳嗽が,感染を契機に誘発または顕性化することが多いため,急性咳嗽の診療では感染症を含めたすべての咳嗽疾患を考慮する必要がある.
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