特集 喘息・COPD—病態の多様性の捉えかたと最適な治療選択
Ⅳ.症例から考える病態の多様性と薬剤選択
症例から考える喘息・COPD治療におけるマクロライドという選択肢
原田 紀宏
1
1順天堂大学医学部内科学教室呼吸器内科学講座
pp.322-327
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200255
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Point
・マクロライドは抗菌作用のほかに,好中球性炎症に対する抗炎症作用,喀痰量を減少させる作用,クオラムセンシング機構抑制などの抗菌作用,さらには,免疫調整作用を有する.
・マクロライド少量長期療法は,びまん性汎細気管支炎,気管支拡張症などの慢性気道炎症性疾患に有用性が認められている.
・マクロライド少量長期療法は,喘息とCOPD患者の増悪を抑制しうる.
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