Japanese
English
特別寄稿
モヤモヤ病昔話
History of Moyamoya Disease
西本 詮
1
Akira NISHIMOTO
1
1香川労災病院
1Kagawa Rosai Hospital
キーワード:
Moyamoya disease
,
Cerebrovascular
,
History
,
Rete mirabile
Keyword:
Moyamoya disease
,
Cerebrovascular
,
History
,
Rete mirabile
pp.95-99
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436900593
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I.はじめに
モヤモヤ病は現在では国際的にもよく知られた脳血管障害であるが,その存在が気付かれたのは昭和30年代であり,日本に脳血管撮影が普及し始めた頃であった.当時はその脳血管撮影像を既存のカテゴリーに分類しようとしたが,やがて新しい疾患ではないかと考えられるようになり,種々の病名が提唱された.そしてそれが国際的にも知られ(1967),モヤモヤ病という名称(1969)が普及して行ったのはかなり後のこととなる.このような経緯については,当時を知る人々がだんだん少なくなり忘れられて行くのではないかと考えられるので,そのころの事惰について,私自身の経験を述べさせていただきたいと思う.
本報告は,昨年(1991)5月11日第19回日本小児神経外科学研究会(東京)の特別講演および本年(1992)3月27日久留米における倉本進賢教授退官記念講演の要旨をまとめたものである.
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