特集 STA-MCAバイパス術—日本が世界に誇る技を学ぶ
Ⅳ各病院におけるSTA-MCAバイパス術の工夫 Short Topics
中村記念病院におけるSTA-MCAバイパス術の工夫—血管保護における4%リドカイン塩酸塩の使用について
渡部 寿一
1
,
大里 俊明
1
,
本庄 華織
1
,
進藤 孝一郎
1
,
上山 憲司
1
,
中村 博彦
1
1中村記念病院脳神経外科
pp.885-887
発行日 2022年7月10日
Published Date 2022/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204643
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1.はじめに
当院は,バイパス血管の保護の目的で,4%リドカイン塩酸塩を浸した綿片を使用している.動脈瘤の穿通枝剝離操作などの際も,機械的刺激によるspasmをリリースする目的で使用してきた.この度の「STA-MCAバイパスに関するアンケート」(2021年7月本誌実施)にて,パパベリン塩酸塩を用いる施設が多かったことを踏まえ,当院のリドカイン塩酸塩の使用経験に関し報告する.
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