扉
「脳神経外科」誌に期待する
川淵 純一
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1群馬大学脳神経外科
pp.451-452
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436200124
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昭和23年第1回日本脳神経外科研究会が創始されて以来,昨年秋の第31回総会に至るまで,そこで発表された研究業績の大部分neuroscience総合雑誌である"脳と神経"に掲載され,本邦脳神経外科学発展の中核をなしてきたことは今更言うまでもなく,万人の認めるところである.ところがここ数年来,"脳と神経"に投稿される脳神経外科関係の論文は激増の一途をたどり,それらが掲載されるまでには少なくとも1年余を要するという状態にたち至った.従って独自の脳神経外科学専門誌の発刊が関係者から強く要望されてきたのも当然のなりゆきで,筆者らも機会あるごとに志ある人々とその具体化について話し合ってきた.しかし医書出版界の事情から実現にいたらず,まことに残念に思っていた.
このたび,「脳神経外科」誌が,編集委員諸教授の御尽力と,医学書院の英断とにより発刊の運びに至ったことは,まことに時宜をえた快挙であり,大いなる敬意を表するとともに,心からなる拍手をもって御祝いを申し上げたい.
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