Japanese
English
連載 教訓的症例に学ぶシリーズ
化膿性脊椎炎に対して後方固定術を施行した1例
Surgical Treatment of Pyogenic Spondylitis Using Posterior Fusion
伊師 雪友
1,3
,
青山 剛
1
,
矢野 俊介
2
,
飛騨 一利
1
,
笹森 徹
2
,
山内 朋裕
1
,
村田 純一
3
Yukitomo ISHI
1,3
,
Takeshi AOYAMA
1
,
Shunsuke YANO
2
,
Kazutoshi HIDA
1
,
Toru SASAMORI
2
,
Tomohiro YAMAUCHI
1
,
Jun-ichi MURATA
3
1北海道大学病院脳神経外科
2札幌麻生脳神経外科病院脊椎脊髄センター
3札幌麻生脳神経外科病院脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Hokkaido University Hospital
2Spine Center, Sapporo Azabu Neurosurgical Hospital
3Department of Neurosurgery, Sapporo Azabu Neurosurgical Hospital
pp.1017-1021
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102117
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Ⅰ.経験症例
1.症例
74歳男性,僧帽弁閉鎖不全症に対する僧帽弁置換術(機械弁)の既往がある.1カ月前から持続する背部痛を主訴に他院を受診し,精査目的に入院となった.入院18日後に右下肢麻痺が出現し急速に対麻痺,排尿障害へ進行した.MRIで胸椎硬膜外血腫と診断され緊急転院となった.MRI(Fig.1)では,Th5,6椎体に信号変化を伴う圧潰を認めた.また,Th5,6椎体後面にT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を呈する液体貯留を認め,脊髄に軽度の圧迫を伴っていた.以上の所見から化膿性脊椎炎および脊髄硬膜外膿瘍と診断した.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.