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編集後記
片山 容一
pp.846
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436102089
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この号にも,多くのすばらしい論説や論文が掲載されている.森健太郎教授の「扉」に始まり,金彪教授および米川泰弘教授の連載に至るまで,誰しも読み応えがあると感じるだろう.著者の方々の本誌に対する熱意に心から御礼申し上げたい.
藤原一枝先生の「読者からの手紙」を読んで,故平川公義教授のお手伝いをさせていただいたことを懐かしく思い出した.「頭部外傷10か条の提言」を編纂したときのことである.何度も夕方から出版社の会議室に集まり,夜遅くまで議論をした.手前味噌で恐縮だが,電車のつり革を架橋静脈に擬したイラストは,私のアイデアである.何をそんなに議論することがあったのか.学問としての記述よりも,現場での問題を的確に扱うことに重点を置いていたからのように思う.学問としての記述を厳密にすればするほど,かえって現場での問題を解決できなくなることがよくある.
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