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編集後記
河瀬 斌
pp.1158
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101064
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布を被せて置いてあった直径1mの筒状物のカバーを所長がはぎ取ると,そこには銅線がぎっしりと巻かれた新型の機械があらわれ,私の目はそれに釘付けになった.
これはサンフランシスコ郊外にあるカリフォルニア大学研究所で初めて開発中のMRIを目にしたとき,1981年のことである.訪問した私を後日お得意様になりそうな個人病院の院長と間違えたために,秘密のベールをはいでくれた一瞬であった.その部屋には当時CTスキャンでは得ることの難しかった所長の頭部矢状断画像が飾ってあった.
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