扉
熱中人
有田 憲生
1
Norio ARITA
1
1兵庫医科大学脳神経外科
pp.119-120
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100224
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私の自宅は海抜170mくらいの山の中腹にある.2分も歩くと,広くひらけた崖に出る.甲山(かぶとやま),甲子園球場,大阪市内の高層ビルから泉州まで大阪平野が一望に見渡せる.関東に住む人と較べると,多分恵まれた環境である.この何年も休日の1つの楽しみは,犬と散歩することだ.以前,この欄に書かせてもらったシベリアンハスキーはこの原稿が出る頃には12歳になる.しかし今日は犬の話はやめておこう.私の趣味は犬だけではない.
世の中には常人に理解できないことに興味を覚える人がいるようだ.「熱中時間」というテレビ番組がある.蛾の収集が趣味で,自宅の冷蔵庫に食品と蛾が並んでいる女子高生,お墓巡りに没頭する若い男性,鳥の巣の収集に全国を飛び回っている中年,ため息が出るような趣味が紹介される.
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