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Microsurgeryの導入,手術器具の改良,麻酔技術の進歩などにより破裂脳動脈瘤の手術成績は近年,飛躍的に向上しているが,早期手術により破裂脳動脈瘤が安全に処理されても術後数日して脳血管攣縮が発生し,不幸な転帰をとることがある。残念ながら,脳血管攣縮の発生機序はいまだ明確には解明されておらず,確実な治療法も確立されていない。しかし,脳血管攣縮発生に関する危険因子などが検討され,どのような患者に脳血管攣縮が発生しやすいかが比較的正確に予測できるようになってきた。術前・術中・術後を通じ脳血管攣縮発生に対する予防・対策が積極的に行なわれ,徐々にではあるが,治療効果が上がっている。本稿では,脳血管攣縮の病態,発生機序,治療法などに関する最近の知見について要約してみたい。
D'rect brain damage, cerebral vasospasm and rebleeding from a ruptured aneurysm are the three important causes of death and disability in patients with aneurysmal subarachnoidhemorrhage (SAH).
The onset of angiographic vasospasm usually occurs between the fourth and sixteenth day post SAH but most commonly starts around the seventh day. The incidence of angiographic vasospasm has been reported to be about 40~70%.
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