Japanese
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特集 日本脳炎
日本脳炎ワクチン—作り方,効果,現状の批判と期待
Japanese Encephalitis Vaccine: Present Status
川喜田 愛郎
1
Yosio Kawakita
1
1千葉大学医学部細菌学教室
1Department of Bacteriology, School of Medicine, Chiba University
pp.399-409
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904415
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I.はじめに
日本脳炎ワクチンについては近年いくつかのまとまつた論説1)〜4)があつて,必要なことがらはおおむね語りつくされている観がある。しかも,この大きな問題の研究については,幸いに国内での協力態勢がきわめて緊密であつて,研究者相互の間でたえず活発な討議が繰り返されているために,その大筋においては,はなはだ大きな見解の相違が存しないように見受けられる。そうした前提のもとに,この特集号において標記の題目について編集者から一文を求められて,立場上半ば余儀なく記す以下のリヴューは,この雑誌を手にされる読著の多数の方々のバックグラウンドをおよそ想定して,現状とその問題点の所在をなるべく簡潔に紹介するにとどまり,本題に関する独自の寄与をめざしているものではない。
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