Japanese
English
特集 筋無力症
重症筋無力症患者に対する抗生物質投与の問題点について
On the Problems of Antibiotics Administration for the Myasthenic Patients
大西 晃生
1
,
志田 堅四郎
1
,
黒岩 義五郎
1
Akio Ohnishi
1
,
Kenshiro Shida
1
,
Yoshigoro Kuroiwa
1
1九州大学医学部脳神経病研究施設神経内科
1Department of Neurology, Neurological Institute, Faculty of Medicine, Kyushu University
pp.906-910
発行日 1971年11月10日
Published Date 1971/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903317
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I.はじめに
Pridgen1)が1956年,Neomycinの手術中腹腔内撒布による呼吸麻痺を報告してから,これが臨床的に起りうる合併症であることが認められ,現在まで多数の同種の報告がみられている。
抗生剤のこのような神経,筋に及ぼす作用は種々の実験より明らかになり,ある種の抗生剤は神経筋接合部における興奮伝達を阻害し,筋麻痺を起しうることが証明されてきた。
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