Japanese
English
特集 脳のシンポジウム
主題—脳死をめぐつて
われわれの心臓移植の臨床
Clinical Considerations in Heart Transplantation
和田 寿郎
1
,
富田 房芳
1
,
池田 晃治
1
,
金子 正光
1
Juro Wada
1
,
Fusayoshi Tomita
1
,
Koji Ikeda
1
,
Masamitsu Kaneko
1
1札幌医科大学胸部外科学教室
1Dept. of Thoracic and Cardiovascular Surgery, Sapporo Medical College
pp.8-19
発行日 1970年4月25日
Published Date 1970/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903093
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I.はじめに
心臓は生体にとつてただ一つの,かつ搏動している臓器であるという臓器特異性から心臓移植を考慮するとき,必然的にドーナー心臓について限られた制約をうけざるをえないのが実状である。
反面,100例を越す同種心臓移植術の延命効果に対して現時点における異種心臓移植の失望的な実験的および臨床結果と(表1),昨年4月,米国,D.A.Cooleyら1)による人工心臓完全置換術の臨床知見から,当然,ドーナー心臓として同種心臓の臨床上の重要性が一段と考えられるようになつてきている。
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