特集 総合診療医×がん治療医でハイリスク症状を見抜く—帰してはいけない がん外来患者
Part2 ケースで学ぶ! がん診療の診断エラー
術後の発熱—インフルエンザを疑っていたら……?
奥屋 俊宏
1
1国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科
pp.530-535
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200490
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Case
63歳、男性。診断:胃がん、合併症:高血圧、既往歴:特記事項なし。
胃がんに対する治療として胃全摘術+D2郭清施行(脾臓合併切除)を実施した患者が、悪寒戦慄を伴う発熱を訴えた。冬場ということもあり、インフルエンザを疑ったが、結果は「肺炎球菌による髄膜炎、菌血症」。インフルエンザ以外の可能性を視野に入れつつ、「脾臓合併切除」をどのように考える必要があるのだろうか。
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