特集 総合診療医×がん治療医でハイリスク症状を見抜く—帰してはいけない がん外来患者
Part2 ケースで学ぶ! がん診療の診断エラー
下肢浮腫、発赤—蜂窩織炎を疑っていたら……?
小島 勇貴
1
1国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科
pp.510-513
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200486
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Case
69歳、男性。診断:S状結腸がん術後。既往歴:高血圧(Ca拮抗薬を内服中)、2型糖尿病(DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬を内服中)。
がん化学療法中に右大腿部の軽度発赤と浮腫を認めた。蜂窩織炎を疑い、抗菌薬処方でフォローアップとするも、患者は受診から3日後に発熱およびショック状態で救急搬送されてきてしまった。結果は「フルニエ壊疽」。初期対応に必要な視点、鑑別のポイントはどのようなものだったのだろうか。詳細な流れを振り返ってみる。
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