特集 妊婦・褥婦が外来に来たらUpdate—症状対応からワクチン・プラネタリーヘルスまで
【総論】
❷ 外来患者に対して「えっ、妊娠してる!」と気づいた時の対応
岩田 智子
1
,
平野 零
2
1浜松医科大学 産婦人科家庭医療学講座
2森町家庭医療クリニック
キーワード:
妊娠反応陽性
,
最終月経初日
,
異所性妊娠
,
βhCG
,
女性をみたら妊娠を疑え
Keyword:
妊娠反応陽性
,
最終月経初日
,
異所性妊娠
,
βhCG
,
女性をみたら妊娠を疑え
pp.1360-1364
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205099
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妊娠を疑う病歴について
外来患者に妊娠の疑いがある時に、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)定性検査による「妊娠反応検査」を行うことはゴールドスタンダードである。一方で、患者自身が妊娠の可能性を認識していないことや、医療者が患者の妊娠の可能性を見落としてしまうことは、診療において度々経験される。患者自身が認識していない妊娠は、救急外来を受診した妊娠可能女性の2〜19%に認められたという報告もある1,2)。以下に、妊娠の可能性がある人を適切に疑い、妊娠反応検査につなげるための病歴聴取における3つのポイントを説明する。
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