#総合診療
#書評:「卓越したジェネラリスト診療」入門—複雑困難な時代を生き抜く臨床医のメソッド
太田 充胤
1,2
1東京大学大学院 総合文化研究科 科学史科学哲学研究室
2北多摩生協診療所
pp.1318-1319
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205082
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私のように病院から診療所に拠点を移したばかりの医師にとって、本書はかゆいところに手が届く本であり、それ以上に、なんというか元気が出る本でもあった。
臓器別の専門家として訓練を受けてきた医師は、プライマリ・ケアに転向する時に必ず、ある種の「無力感」や「カルチャーショック」に直面する。プライマリ・ケアの仕事は、宿命的に“治療した感”(本書p.101)に乏しいからだ。
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