特集 都市のプライマリ・ケア—「見えにくい」を「見えやすく」
【セクション2】実践! 都市のプライマリ・ケア—4つの現場から
@教育
❼都市での卒前教育の実践
安藤 崇之
1
1慶應義塾大学医学部 総合診療教育センター
キーワード:
早期体験型実習
,
地域診断
,
virtual reality
,
臨床実習
Keyword:
早期体験型実習
,
地域診断
,
virtual reality
,
臨床実習
pp.924-926
発行日 2023年8月15日
Published Date 2023/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204400
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慶應におけるカリキュラム
慶應義塾大学医学部(以下、当大学)では、2013年から総合診療教育センターが設置され、2020年から総合診療科の臨床実習が必修化されました。また、臨床実習前にも段階的にプライマリ・ケアや総合診療に触れられるようなカリキュラムになっています(表1)。1年生で総合診療という学問を知り、高齢者や看取りに総合的に関わる必要性を学びます。基礎医学を学んだ後に3年生の早期体験型実習(early exposure program:EEP)Ⅱで地域に行って、基礎・臨床という「医師アタマ」をリセットする機会を提供しています。その後、臨床科目で細分化された医学のなかでの総合診療の位置づけを確認し、臨床実習でそのリアルを感じてもらい、興味がある学生にはさらに多様な地域を体験するカリキュラムを展開しています。
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